は基本雲雀と同じバイク登校だ。
初めは徒歩だったが、色々あってそういうことにあった。説明?面倒くさい。
自転車置き場のガランとした一画。そこの雲雀のバイクの隣に止める。
言わずもがなそこだけ自転車が一台もないのは、鬼の風紀委員長の愛車があるからで、
決して立て付けが悪くて雨漏りするとかいう理由ではない。
標的01 不良と貴公子
ホームルームからは一時間も二時間も早いが、その時間帯から風紀の仕事は始まる。
朝に書類整理もあるが、大抵はそこらで群れている不良どもに制裁を加える。そうして並中生は安全に登校できるわけだ。
そう、がそんなに早くに学校へ向かう理由はそこにある。
生徒の安全を守るとは建て前で、十代目候補である沢田綱吉ことツナの命を守るためそこらにいたマフィアを処理するのだ。
それがなければは普通に登校して、雲雀に追いかけ回される羽目を甘んじて受け入れる。
何が悲しくて白兎との愛の時間を削らなければならないのだ。そんなことは悪だ。邪魔するやつは即刻削除だ。
「ふぅ」
一面を埋めつくすように倒れる人、人、人。
風紀の腕章を見て襲いかかってくるとはとんだ乱暴者だ。
しかも一発目が鉄バット。あんなのペーパーウェイトを隕石ばりに投げてくる鬼女に比べれば撫でられたも当然だ。
「・・・山本だったら危なかったかな」
脳みそぶちまける自分を想像して寒気がした。
路地から出てきた雲雀を見つけて手を振って合図する。
「よぉ、無事だったか?」
「頭から流血してる人物が言うセリフとは思えないね」
「致命傷からは程遠いから」
「どの口が言ってるわけ?血、止まってないだろ」
「頭の血は止まらないものだ」
そんなに痛くはなかったんだけど、皮膚が耐えかねたんだよ。
だけど一回家に帰って白兎に診てもらったほうがいいかもしれない。ツナがビビるし。
べたつく額に触れて怪我の具合を調べていると、雲雀がおもむろにシャツの袖を引き千切って、それを投げてきた。
「・・・これを口に突っ込めと?」
「どんなプレイだよ!僕にはそんな趣味はない!」
「いや、声が漏れないようにかなーって」
「傷に当てろって意味!」
だって母上はたまに無理矢理やらせるし。
布切れと化した袖を傷口に当て、歩き出した雲雀を追いかける。
「恭弥」
「今度は何?」
「これじゃ足りない」
頭の怪我を見てパニクるツナを宥めた頃にはすでにホームルーム開始のチャイムが鳴っていた。
こめかみがズキズキと痛む。ついでに周りの視線も。
雲雀がどうたらとか聞こえるが、ヤツの名誉のために言っとくが、今回は別にDVされたわけじゃないからな。
その拍子に委員長とは違う方面の家庭内暴力を思い出し、一人で殺気みなぎっていると、担任が怯えたように空咳をした。
「えー・・・、皆喜べ。
今日は転校生がいるぞ」
お前は全く嬉しそうじゃないな。
その理由の八割は殺気を垂れ流している自分にあることを彼は気付いていなかった。
ガラリ
二人が教室内に入ってくる。
は一瞬唇をひきつらせただけで冷静を保つ。
そんな馬鹿な。
物腰柔らかそうな好青年とあからさまに目付きの悪い不良少年。
不良少年は制服を着ずパーカーのフードを深く被っている。それとは対照的に好青年は制服に一分の乱れもない。
常時なら見た途端に噴き出すような光景だったし、
多分彼は謀略にはめられたんだろうとは想像がついて、今にも笑いだしそうだったが、生憎とここは雲雀恭弥の縄張りの並中だ。
きっと年齢外だとか言って抹殺、いや返り討ちにされる(雲雀が
しかも片方に至っては御年百越えだ。
・・・ヤバい、ウケる。
よぼよぼのおじいさんが制服着て、登校する様を想像してしまった。
教卓の隣に並んだ二人の印象の差は歴然だ。
柔らかな金髪に囲まれた顔はアラバスターのように極め細やかで、
柔和そうな目に、形良い鼻、桜色の唇とモデルのように美しく、そして女子受けがよさそうな面立ちだ。
ベージュの制服を寸分の乱れなくきっちりと着込んでいて、生徒会長といったイメージを与える。或いはイギリス紳士か。
ただ私には彼は女ったらしにしか見えないが。
もう片方はと言えば、フードを深く被っていて顔は見えない。
ただ周りはいい印象は受けないだろう。
皆騙されちゃいけないよ。彼はいい子なの。怖いどころかいじられるといい味出すの。
不良少年が突然背筋を伸ばした。そして隣の青年を睨み付ける。
足、踏まれたな。
だかしかし、ある者はにこやかに、
「エアリック・リーズです。よろしく」
少女漫画風の効果音が付きそうな挨拶をした。
あれ、デジャウ゛?
黄色い歓声が上がったのに既視感を感じる。
だがしかし騙されるなあれは営業スマイルだ。
キラキラと特殊効果でも発生しそうな笑顔に、場内騒然。心中閑散。
またある者はふてぶてしく、
「・・・イェンゼン・ピアジェだ」
隼人の転校当初のような声を出し、それぞれ簡潔な自己紹介をすませる。
ただでさえ不良ぜんとしたイェンゼンならずとも、エアの笑顔には質問は許さないという、何か威圧染みたものを感じる。
溶け込む気がないなら帰れよ。
イェンが入学という事態が面白すぎて正常な思考が消えていたが、
立派な大人(約一名老人)が、しかも色んなマフィアから仕事引っ張りだこな彼らが日本に高飛びしててもいいものか。
お前らうちの女王様にしばかれるぞ。
ついでに私も。
さっと血の気が引いて、くらっときた。
「大丈夫か?気分悪かったら、保健室以外のとこ連れてってやるぜ」
「うう、悪い武・・・。
心配するな、さっきの流血と恐怖心から来る貧血だ」
「ん?」
「あいつらはこれから先私のスクールライフの悩みの種だ・・・」
「へぇ、じゃあちょっと発芽させてくるのな!」
「指を鳴らしながらどこへ行く気かな山本君」
「きっときれいな赤い花が咲くぜ!」
「とんでもないものを咲かせるな!」
それとお前には無理だから!
荒らぶるエース。乱れる風紀。雲雀のおかげでこれくらいじゃ乱れたことにはならないか。
っていうかコイツ、前に紹介した時のこと忘れてるな。
一回しか会ったことないから仕方ないか?
「あなたがとなりの席ですね」
凛とした声が響いて、ハッとして振り向く。
ノッテ有数の腹黒隊長が微笑んでいた。指差すのは空席になったお隣さん。
イェンはすでに前の席にだるそうに座っていた。
山本を椅子に押し込んで、できる限りにこやかに応対する。
「あとで校内を案内していただいてもよろしいでしょうか?」
「もちろんだ。分からないことがあったらなんでも聞いてくれ」
「エア、さっさと座れよ。そこが嫌なら俺がそっちに行くぞ」
言葉の端々から苛立ちが感じられる。
彼は一瞬だけを見て、興味なさげに机に肘をついた。
ジャッポーネ特有文化のつんでれというやつか。
一人で納得してみたが、三方向のうち二ヶ所を仕事仲間に挟まれるというのは居心地悪いものだ。
「(授業サボろうかなぁ……)」
ホームルームが終わった途端に出ていった獄寺を思って、空を仰ぐ。
廊下で何かを蹴飛ばすような騒音が現れて、彼に気に入らないような出来事が起きたのか起きているのか。
応接室に行きたい。書類の山に埋もれてもいいから、ソファに寝転がって、何故か常備してある○カチュウの人形をもふもふしたい。
四六時中上の空のまま、結局は昼休みまで無駄に時間を過ごした。
昼休みのチャイムが鳴ったとき、の行動は迅速だった。二人の腕を掴んで、イェンは引き摺るようにして、教室を出る。
目指す先は屋上。その意図を見抜いたイェンは、抵抗する様子を見せた。
血が薄くなったとはいえ、日光は純血が途絶えた今でも苦手なのだ。
かといって他に人に聞かれない場所も思いつかないので(応接室は却下)、嫌がる彼の頭に学ランを被せてコンクリート敷きの空間に出た。
夏に比べて大分日も柔らかくなっていた。だから大丈夫だろうというのは凡人の考えで、暗室育ちのイェンは壁際に寄って日から逃れた。
「屋上ですか。懐かしいですね。
昔はよく男に呼び出されたものです」
「青春の象徴が戦争の会場になってんじゃねーか」
「いえ、リアルな方もです。
男子校でしたけどね」
まあ、ケンカを売られたこともありましたが。
思わぬカミングアウトに度肝を抜かれて、数歩後退る。多分マジな笑い方だ。
ここでうやむやにされては真相は泥沼の中だぞ!頑張れ私!
体勢を立て直すために一度軽く咳払いをし、調子を整え、キッと二人を睨み付けた。
「な・ん・で、お前らがいるんだ」
「護衛に決まってるでしょう」
「ボンゴレのガキどもじゃ心配だからな」
むしろお前らが学生に擬態できるのか不安だよ。
「まさかとは思うが、ルナの許可は下りているよな?」
「ええ、もちろんですよ。さすがにそこまで無知じゃありません」
「……」
エアの返答にほっと胸を撫で下ろすも、イェンからの返答がない。
具合が悪くてそれどころじゃないのかと視線を投げると、あからさまに顔を背けた。
心なしか冷や汗をかいているように見える。
エアの笑顔が色を変えた。言うならば白から黒へ、天国から地獄へ。
彼はつかつかと哀れな吸血鬼に歩み寄って、両肩をガッと掴んだ。
こっちから表情は窺えないが、イェンから判断すると相当恐ろしい顔をしているようだ。
「悪いことは言わないから帰れ。ルナだって心配すんだろ?また銀の鏝当てられるぞ」
「その刑を発案したのはお前だろーが!あれめっちゃ痛いんだからな!」
「じゃあさっさと帰れ」
「くっ……、仕方ないだろ!あのガキどもに何ができんだよ!
に頼りっぱなしで、ケガさせてんだぞ!?これ以上黙ってられるか!」
「イェン……!」
デレか。デレが出たのかついに!
顔を赤くして、必死に反論する様を見れば、誰もが感動するってものだ。この場合、顔が赤いのは別の意味ではあるが。
いい加減にしろ。折檻されるのはだぞ。お前だったら別にこんなことしねーんだよ。
種族差別か。ちょっとは心配しろよ。
お前だったら大抵の物理攻撃は効かないだろうが。
圧倒的にオーラ負けしているイェンは、見ていて可哀想だ。すごく幸が薄い子に見えてくる。
二人を見ていてショバ代徴収という名のカツアゲを行っていた風紀委員を思い出した。
なんでも露店を出すには必ず払うものらしく、払わないと文字通り潰される。
最早伝統と化しているようだ。
考えればうちの委員会が委員長を筆頭に積極的に風紀乱してるよな。いや、他とは風紀の観念が違うのかも。だってあれでちゃんと並盛は平和だし。
「てめーら……、ケンカ売ってんのか」
煙草の煙を感じて、見上げると給水塔の影から見慣れた銀髪が現れた。もちろん自分ではない。獄寺である。
彼はせっかくの煙草をぐしゃりと握り潰していた。あの一箱で何本が無駄になるのだろうか。
面倒くさそうにイェンが舌打ちする。
「うるせぇのが来たよ・・・」
獄寺は見事な着地を決めると、つかつかと歩み寄ってきて、獄寺はエアとの間に割り込んだ。
「てめぇらなんかいなくても、オレ一人で十分こと足りてんだよ!!」
一瞬呆気にとられたエアだったが、そこは年長者の余裕というものがある。
すぐに表情を変え、ニヤリと笑った。
「それは告白と受け取ってもよろしいでしょうか?」
思わぬ返答に獄寺はうろたえる。彼だって思春期だ。
対するはそんな言葉を聞かされてほろりときた。
「獄寺・・・!そんなに想ってくれてるなんて」
まるで反抗期の息子が、誕生日プレゼントを贈ってくれたかのような感動だ。
「べ、別にそういうわけじゃねぇっ!」
こういう事態に慣れていない獄寺は、慌てふためいて否定する。笑って流してくれればいいのに、山本と違って不器用な男だ。
とはいっても彼の好意は嬉しくても、ルナが承認したことなら命令も同じことだし、きっとこのまま帰っても待っているのはお仕置きの嵐だろう。
エアは上手いこと抜け出せても、イェンが可哀想だ。
こういう事態に慣れていない獄寺は、慌てふためいて否定する。笑って流してくれればいいのに、山本と違って不器用な男だ。
とはいっても彼の好意は嬉しくても、ルナが承認したことなら命令も同じことだし、きっとこのまま帰っても待っているのはお仕置きの嵐だろう。
エアは上手いこと抜け出せても、イェンが可哀想だ。
しかもとて獄寺隼人の力量はよく理解しているつもりである。
十代目を守るのにも手に余ってるんだから、それを見てから自分の命を預けられるわけがない。
こういうタイプは追い詰められたら自分の命を投げ出すのだ。
「それじゃ駄目なんだ隼人!!」
「な、何がだよ」
「え?」
うっかりして心中が漏れていた。
それに気付かないはきょとんとして獄寺を見る。
「とにかくてめーじゃコイツの護衛は成り立たねぇよ」
今まで日を避けて日陰にいたイェンが乱暴に二人を引き離す。
彼はここに来てから苛々しっぱなしのようだが、カルシウムが足りてないのだろうか?
今度からノルマ一日牛乳一本だな。
白兎に買いだめしておくようにメールしようと携帯を出す。
「六道骸のときはむしろ守られてたじゃねぇか。お前は足を引っ張んだよ」
「オレだって日々成長してんだよ!」
「どーだかな。人間が数ヵ月で伸びる量なんて微々たるもんだ」
「てめっ……」
押され気味な獄寺隼人15歳。
いくら突っ張ってみても、お前の何倍も生きてる年長者には勝てまいよ。
が彼には最終兵器があるらしかった。
震える拳を抑えてニヤッと笑い、ポケットに手を突っ込んだ。
はちょうどハートを打ち終えたところである。
「吸血鬼に関しては畑違いだけどな、このときのために調べ尽くしたんだよ!」
勝ち誇った顔で取り出したのはゴツい十字架とニンニク。
通りで最近臭いと思ったらこれか。
は送信ボタンを押して、ウキウキしながら白兎からの返事を待ち、エアも何事か打ち始めた。
「……アホか」
一瞬呆気に取られるもイェンはそれらをむんずと掴み、校庭の向こうに放り投げた。
エアも送信完了。
「お前な、今時十字架とニンニクが苦手な吸血鬼が生きていけると思ってんのか?
そんなの血が薄まって、全く効かないぜ。ニンニクにいたっては好物だ。
いつまでも純血保てると思うなよ」
「探求心を丸潰しにするようなことを言ってんじゃねぇ!
っていうか吸血鬼は純血を重んじるもんだろ!」
「だーかーらーそれは昔の話だっつーの!
純血純血騒いでたら血筋が消えんだろ!」
は着信音に顔を輝かせた。同じくエアも携帯を開いて、文章を呼んで一笑。
不思議大好きくんと世にバレれば世界七不思議仲間入りくんは火花を散らす。
ニヤニヤ笑いながら携帯を閉じたは事態が変わっていないと感じる。
いや、もはや内容がすり変わっているのだが。
メールの返事を読み終えたエアはイェンに携帯を投げ、やれやれとばかりに大袈裟なため息をついた。
「もういい加減にしてくださいよ。
あなたがボンゴレ内で一番劣っているのは明らかなんですから」
「!!」
獄寺の顔に絶望線が走る。
彼的には敬愛する沢田綱吉には劣るものの実質ナンバーツーに位置するはずだったのだ。
「そもそも次期ボンゴレ内で比較することすらおかしいんだけどな。
っつーかそれだとボウ゛ィーノの子牛とか筋肉野郎にも負けることにならねーか?」
「ああ、間違えました。三番目ですね」
いっそのこと一番にしたげて!
薄笑いなんか浮かべながら、淡々とひどいことを述べるエアが鬼に見えてきた。
やめてあげて!この子はこう見えて打たれ弱いの!
あまりに心配で震え出した獄寺が泣いているのかと思ったほどだ。
しかしそこは男。上げた顔には涙はなかった。
いや、もしかしたらうるんでいたかもしれない。
「一億歩譲って骸やヒバリに負けてるとしても、オレが野球馬鹿に劣ってるわけねぇっ!」
それでも譲っちゃうんだ。
「動きが鈍重なんですよ。
所詮は裏社会の表面を削っただけですね。そういうのが一番厄介なんですよ。分かったフリをして、勘違いも甚だしい。
いっそのこと時雨蒼燕流の彼のように何も知らないでくれたほうがいいんです」
獄寺完敗。
真っ白に燃え尽きてしまった。
今にも風に吹かれて飛び散りそうな獄寺はさすがに哀れを誘うものがあったらしくエアは肩に手を置いた。
「それにあなたの第一は十代目候補でしょう?もし二人が危急に陥ったら迷いなくお嬢様を助けると胸を張って言えますか?」
さすがに言葉につまるよな。
もはや何も言えなくなった獄寺はおとなしくなった。
ナイスフォローエア!
うまいこと波風をおさめた彼に感服する。
そこに画面をスクロールしながらニヤニヤ笑っていたイェンが一石投じた。
「『調子に乗るな(笑)by.沢田綱吉』」
「じゅ、十代目ぇぇえぇえ!?」
「ちょっと待てよイェン!キャラ捏造すんな!」
ツナはそんなことしない!
黒いツヤツヤしたそれを奪って中身を見る。
すると軽快なメロディが流れて、新着を告げるアイコンが表示された。
恐る恐る開いてみる。
「『獄寺くん一人でアピールするとかマジ勘弁wwあとで折檻ねww
ちゃん待っててね。すぐに行くから!by.ツナ』」
最後の名前がツナになってるところとか、が読んでることを先読みされてたみたいで怖い。
するとまた着信音。
「『そんなわけないよー。オレまだ読心術は会得してないし(笑)by.ツナ』」
怖ぇーよ!何だこれ!
ここは屋上。校庭からじゃ見えない。
これを機に沢田綱吉に対する評価を改めるべきかなとエアリック・リーズは思った。
<あとがき>
二人はそもそも二十歳越え(約一名百越え)なので、幻術で見た目ごまかしてます。
「だったらの頭の怪我。どう説明する気だ?」
「それはヒバリのせいだろうが!」
「美空?」
「確かにヒバリは演歌好きそうだけどなー。
でもヒバードに向かって歌ってたら、もう色々末期かと思うぜ?」
「悪かったな」
「パスポートは政府に口利きすれば」
「ストーップ!」